ホレリスはタビュレータも開発した。1906年のtype1のタビュレータでは、配線盤が装備されており、組み立て直すことなく、別の集計作業が可能であった。1890年のタビュレータというと、固定的な結線であり、1890年の国勢調査用カードだけしか処理できなかった。この彼の発明は、情報処理産業を大きく変えた。フォン=ノイマン・アーキテクチャの発明によって、プログラムをコンピュータのメモリに格納することが可能になった。メモリというのは、英語の「記憶」という意味であり、コンピュータにおける記憶装置を指す。コンピュータが処理すべきデジタルデータをある一定の期間保持するのに使われる。この記憶装置は、字のごとく情報の記憶を行う。他に記憶装置に相当する部品としては、ストレージデバイスが挙げられる。デジタルコンピュータは、二進法にのっとって情報処理される。すなわち、ビットを扱っている。テキストも数値も画像も、コンピュータの内部ではビットになる。